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【foriio match活用事例】クリエイターとのディスカッションがビジョンの解像度をあげる!Synamonの次のフェーズを作りだす「NEUTRANS BIZ」ロゴリニューアル

【foriio match活用事例】クリエイターとのディスカッションがビジョンの解像度をあげる!Synamonの次のフェーズを作りだす「NEUTRANS BIZ」ロゴリニューアル
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経済産業省「J-Startup」プログラムにも採択されている注目のスタートアップ企業、Synamon
その主力事業であり、ビジネスユースのSaaS型VRサービスとして一際注目を集める「NEUTRANS BIZ」のリニューアルに合わせたロゴ制作を、foriio matchで担当させて頂きました。
今回は、Synamon ビジネスデベロップメントチームで今回のリニューアルを担当された武井勇樹さんへの単独インタビューで、ロゴ制作時のお話をお聞きしてきました。

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■「わくわく感」と「信頼感」。相反する要素が求められたロゴリニューアル

ー武井さんはどのような経緯でSynamonに入社されたのでしょうか?

WEBマーケティングの会社からスタートし、その後1年半ほどシリコンバレーに個人留学していました。現地の大学のプログラムや地元企業のインターンなどを経験したのち、ちょうど1年半ほど前にSynamonに入社しました。
元々個人的にVRに興味があって、現地のVR系の会社で働こうと思っていたのですが、やはりなかなかエンジニア以外の採用がなくて。
どうしようかと思っていた時に、面識があったSynamonの代表・武樋にたまたま会う機会があり、「一緒にVRやらない?」と声をかけてもらいました。そこから日本に帰ってきてSynamonにジョインして…という流れですね。

ーちょうど入社された時、Synamon全体のコーポレートロゴやサービスサイトのリニューアルのタイミングだったそうですが、その時は制作には関わられていましたか?

その時は別のメンバーがメインでディレクションをやっていました。実は山田さん(foriio CEO)がデザイナーとして関わっているんですよね。

ーそうですね。(注:foriio CEOの山田は起業前はフリーランスのデザイナー・アートディレクターとして活動)。

もともと弊社の代表や創業メンバーが山田さんと知り合いで、その繋がりもあってサービスサイトやコーポレートサイトリニューアルの際にデザイナーとして入ってもらっていたんですよね。その後「山田さんがforiioというサービスを始めたらしい」と聞いて、じゃあいいデザイナーさんはいませんか?と聞いた所から今回のお話が始まっているんです。山田さん自身がSynamonがどんな感じかをわかっているから、きっとうちに合いそうなデザイナーさんを繋いでもらえるはず、という安心感がありました。

ー今回はサービスの方のロゴデザインですね。VRというと、やはりぱっと浮かぶのはエンタメ・コンテンツ系というイメージですが、「NEUTRANS BIZ」はビジネスユースでありコミュニケーションツールとしてのソリューション。toCの色が強い業界の中で異色の存在として展開していくのに、どのようなハードルがありましたか?

VRのビジネス利用の事例が世界的にもまだあまりなかったり、お客様も「ビジネス×VR」で出来ることのイメージを持てていないフェーズなので、そこをどう伝えていくのかは常に試行錯誤しています。toC向けのVRだったら「何となく面白そう」が訴求ポイントになると思いますが、ビジネスユースでは「信頼感」や「役に立つ」という事をどう感じてもらえるかが重要です。とはいえそれだけではなく、やはりVRならではの「わくわく感」も感じて欲しいので、そのバランスには非常に悩まされますね。

ー確かに、「VRなのにビジネスユースになったらわくわくしない」と、「それじゃあVRである意味がない」と思われてしまうという難しさがありますね。

「新しい未来を作っていきたい」というイノベーターやアーリーアダプターの方々がまずは使ってみてくださっているので、やはりそういう方々がわくわくするようなサービスでありたい。ただ、僕たちSynamonは「VRが日常的に、当たり前に使われる世界を作っていきたい」と考えていて、特に「NEUTRANS BIZ」の場合は大企業も含む様々な企業様がお客様なので、「一部の”テクノロジー大好き!”という方だけが使えればいい」というわけにはいきません。むしろ、ちょっとテクノロジーから遠く離れたような企業の方などにも使って頂きたいサービスなので、そこは信頼感をどう伝えていくかが重要になってくるんです。

ー企業としてのビジョンや方向性が明確ですよね。では今回そんなNEUTRANS BIZのサービスロゴのリニューアルについて、どのような形でオーダーされましたか?

まず、私たちの展開するサービスが少し複雑化したという背景がありました。「NEUTRANS」というベースシステムがあり、それとは別にどなたでもカスタマイズ無しでそのまま使える「NEUTRANS BIZ」というパッケージサービスと、「NEUTRANS」をお客様ごとにカスタマイズしていく「NEUTRANS SOLUTION」という2つのサービスを展開しています。
これらのサービスが少々ややこしいんですよね。「NEUTRANS」には、今後様々な方向へ広がっていく「NEUTRANS」の拡張性や繋がりを表現するために社内のデザイナーが作ったロゴがあります。しかし、まずは何よりも「NEUTRANS BIZ」を使ってみたり、触れてみてもらったほうがVRの可能性を感じて頂きやすいので、今回のリニューアルのタイミングでこの「NEUTRANS」のロゴとは別に、「NEUTRANS BIZ」専用のものを制作することが決まりました。そのため、「単体のサービスではなく、他のサービスとも繋がりがある」、「しかし、それらのサービスとの繋がりは強すぎてはいけない」という非常に厄介なオーダーだったんです。

ーなるほど。foriioに対するforiio match、foriio teamみたいなものですね(笑)キックオフはどのようにされましたか?

Synamonが目指す世界観や「NEUTRANS BIZ」単体で考えていることを説明させて頂いて、あとは「NEUTRANS」を作った際の思想・コンセプト、「NEUTRANS BIZ」として目指していきたいイメージなどをお伝えしました。打診段階から「沢山ラフを出して頂きたい」という前提で話していて、複数案頂いたものを精査していくという流れで制作しました。

クリエイターこそ“客観的な視点”のプロフェッショナル

ー「NEUTRANS BIZ」のロゴについて、なぜこのカラー(オレンジと青)を選ばれたのでしょうか?

オレンジはSynamonのコーポレートカラーからとっています。青は、オレンジとの相性の良さと、サービスとしての信頼性を感じてもらいたいということで最終的に選んだ色です。
当初は色も決まっていなかったので、青だけ、オレンジだけなど色々なパターンを頂いて、カラフルだったり、モノクロだったり、といったバリエーションを見させてもらいました。それを見ながら、自分たちの目指している方向性を言語化しながら形にしていくというプロセスでしたね。

ー沢山のパターンを見たうえで、オレンジと青に収束していったんですね。

「目指している世界はここだ」というビジョンをベースに、どうそれを表現するのか一旦可能性を広げて頂いたんです。そこからメンバーと話して「一番しっくりくるのってこれだよね」「なんでこれがしっくりくるんだろうね」という点を言語化していったり、各デザインの制作背景をクリエイターさんから聞いてディスカッションしたりして、絞り込んでいきました。

ークリエイティブ制作にはいくつものアプローチ方法がありますが、今回は皆さんビジョンについては共通認識があり、「そこにはまる表現ってどれだろう」という形で擦り合わせていったら、ここにたどり着いていたという感じなんですね。

どういう形にするかも決まっていなかったので、形についてもいくつかパターンを出してもらい、その中から精査していきました。クリエイターさんには非常に苦労をかけてしまいすみません(笑)。

ークリエイターさんともディスカッションを重ねられていましたが、どのようなポイントを重要視していましたか?

考えが整理できるという点が大きいかもしれません。日々様々な業務に追われる中、ロゴのことだけを考えているわけにはいかないし、僕や社内のデザイナーもこのロゴデザインという領域に関する専門家ではない。そもそも思考を言語化する時間がなかなかとれず、言語化するにしてもどう言語化していけば良いのかがわからないといった悩みがあったのですが、そういった点はクリエイターさんと話す事でかなり解消されました。特に今回はロゴデザインを専門的に手掛けているクリエイターの方だったので、「ロゴデザインの進め方・考え方のセオリー的にいうと、こうなんですよ」といった知見も頂いたし、「そうした前提はあるけど、御社だとどういうものがいいですか?」といった問いかけもしてくれました。色と形とどちらから先に決めれば良いのかさえ分からなかったので、「まずは形を決めてから次に色を絞っていきましょう」と進め方を提案してくれたのも助かりましたね。そうした判断軸がないので、クリエイティブ制作ではよく悩んでしまうんです。自分たちでやると「何となくこちらがいいよね」と一致することはありますが、「なぜこちらがいいのか」という所まで言語化できないので、クリエイターさんとのディスカッションの中で自分たちの軸が明確になってくるのが非常に良かったです。

ーある意味クリエイターは「“客観的な視点”のプロ」ですよね。

外部の方の客観的な意見を貰えることで、言語化が促進されると思っています。特に僕らなんて毎日ずっと「NEUTRANS BIZ」の事しか考えていないので(笑)、結構色々な事を当たり前だと思ってしまっている。例えば、色についてもオレンジと青を見すぎてしまっていたり、「オレンジと青がコーポレートカラーだから、「NEUTRANS BIZ」のロゴもその色しかないでしょ」というような視点の凝り固まりが起こります。でも、クリエイターさんから「そもそもこのオレンジにどこまでこだわっているんですか?」といったことを聞かれると、「あれ?言われてみれば、別に外してみてもいいのかもしれない」と視点がリフレッシュされる。で、いざ外してみると違和感があって、やっぱり色はオレンジがいいねという事にあらためて気づいたりするんです。ずっと企業の中でやっていると分からなくなってきてしまう事、「これは本当に絶対的な制約条件なのか」という点が、第三者の視点から意見を頂くことによって明確になりますよね。

※完成したロゴデザイン。

■「好き」から生まれる共通言語がクライアントとクリエイターを繋ぐ

ーforiioに依頼を頂いた時に、サポートしてもらいたかった事や期待していたことはなんでしょう?

そもそもどういうクリエイターさんにお願いするのがいいのか、Synamonにはどういう方があうのか等、事前に山田さんに細かく相談させてもらいました。お願いする前に「こういう実績を持っているクリエイターさんはどうですか?」とポートフォリオを見せてもらい、BtoBサービスのロゴや、先進的なサービスのデザインなどが得意な方かどうかを確認させて頂いたりしました。
今回担当頂いたクリエイターさんは彼自身も趣味でVRを触っている方だったので、非常にスムーズでした。表現やイメージについて擦り合わせる際に、「どちらかというとA社よりもB社寄りですね」みたいなVR業界事情を踏まえた話ができて、「これはちょっとカジュアルすぎてA社っぽいですね」みたいな感じで意図がすぐに伝わるのでとても心強かったです。VRの魅力ってやはり伝えるのが難しい部分もあって、体験しないと良さがわからないものだったりもします。「そもそもVRとは?」とか、VRの価値を信じてくれているということが、進めていく上でとても役に立ちました。

ーそこはまさにforiioがとても大事にしている所です。クリエイターとしてのスキルを持ちつつ、「これが好き!」「この仕事やりたい!」といったユーザー心も持っていると、その分クライアントさんに提供できる要素も増えますし、「好き」であればこそ共通言語によるコミュニケーションがとりやすいですよね。

クラウドソーシングなどでクリエイターの方を募集するという方法も選択肢としてはありますが、やはり何が得意なのか、どういう想いで作っているのかなどはなかなか見えにくい部分。そこはforiioさんに間に入ってもらい、合うクリエイターさんを紹介してもらえたのがよかったなと思っています。実績やそうした人となりの部分がポートフォリオで可視化されていることが非常に重要で、頂いたforiioの中から参考になる実績作品を共有すればすぐさま社内確認ができるというスピード感も良かったです。

ー出来上がりはどうでしたか?ビジョンのお話などもお聞きしましたが、その盛り込み方であったり、今後ツールとして使っていく際にどういう役割を果たせそうかなどをお聞きできれば。

本当にいいものを作って頂けたと思っています。ロゴとしても綺麗で使いやすいものにして頂けました。僕たちはデザインをかっこいいもの、ビジョンを体現するものにしたいというのはもちろん、「使いやすい」という事も重視しています。パンフレットやWebサイト、シールなどノベルティ、もちろんサービスの画面の中でも使っていったりするので、制作の後半はほぼほぼそうした話をしていました。その上で、当初狙っていた見ていてわくわくする感じ、未来感なども盛り込んで頂けたかなと思っています。

ーご期待を超えるロゴとなり良かったです!では最後に、依頼主とクリエイターの関係性というテーマで、今後どういう形のパートナーシップになっていくのか、またそうした場合に相手に求める事は何か?についてお聞き出来ればと思います。

僕たちは「VRが当たり前に存在する世界」を目指していて、そのために、使っていて違和感がなくむしろ気持ちいいといったUXをどう作っていくか常に考えています。そういう意味で、Synamonはデザインにすごくこだわっている会社だと思います。
今回も、納得できるまでOKを出さない&妥協しないという、クリエイターさんからすると正直ちょっとやりづらい相手だったと思うのですが(笑)、一番良くないのは双方が妥協してしまうことだと思うんですよね。お互いもやっとしたまま、「本当はこうしたかったんだよね…」という感情を持ち続けても誰も幸せになれない。
僕らは「こうしたい」というこだわりを持っていますが、でもそれはただ一方的に「こうしたい、こうしてくれ」という話ではありません。クリエイターさんも、依頼主のいう事を一方的に聞きいれる必要はなくて、クリエイターさんなりの拘り、そして実績とスキルを持ったプロとして、「これだけは譲れない」というようなことをしっかりと伝えていった方が良いと思います。
今回、しっかりとクリエイターさんともディスカッションをしたからこそ、非常に良い、納得できるものが出来たなという感覚がありました。だから、依頼主とクリエイターは、高く難しい目標に向かって一緒に山を登っていくパートナーとして喧々諤々としながらやっていくのがいいんじゃないでしょうか。今回、クリエイターさんからも「こっちの方がいいと思う」「この案は正直しっくりきていない」など、かなりオープンに意見を頂けて、それが凄くありがたかったです。僕らはいいと思ってもクリエイターさん的には微妙、ではなく、お互いにいいと思えるものを使いたい。なんでもいいからとりあえずラフ10案、とかではなく、10案の中でもこれはありでこれはナシなど率直に言って頂けたのが良かったなと。
クリエイターさん的には、その工程を面倒に感じる方もいるとは思うんですが、妥協して作ったものよりも、「私はこの仕事をやりました!」と自信をもって出せるものを作る方がいいですよね。お互いの状況を細かく共有したり、何を目指しているのか、どんな価値観を大切にしているのかを話し合ったり、建設的な議論が出来る関係が築けたらいいなと思います。


Interview & Text:Shiho Nagashima

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ビジョンを表現するクリエイティブを共創するために、どうクリエイターとコミュニケーションをとるべきなのか?

そういったお悩みや不明点にも寄り添いサポートさせて頂きますので、まずは一度foriio matchチームまでお気軽にお問い合わせ頂ければと思います。

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