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【foriio match活用事例】“「尖り」を表現したい” itomaの想いと、併走したクリエイターの新規プロジェクト

【foriio match活用事例】“「尖り」を表現したい” itomaの想いと、併走したクリエイターの新規プロジェクト
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完全会員制の旅行予約サイト「itoma」。
業界の常識を打ち破るサービス設計で話題のこちらのサービスが11月末より正式にローンチ!
foriioでは、そんな「itoma」の事前登録サイトの立ち上がりに合わせ、LP制作とロゴ制作という2つの案件でご一緒させて頂きました。
今回は、旅行市場に対する熱い想いを持ったitomaチームの渡辺勝弥さん・菅野一成さんと、両クリエイティブを担当したデザイナーの植木駿さん(PLANT)とで行われた対談の様子をお届け致します。
クリエイターをお探しなら – foriio matchデザイナー、カメラマン、イラストレーター、映像監督。あなたのプロジェクトに必要なクリエイターとお繋ぎするクリエイターマッチmatch.foriio.com

■「個のクリエイター」への期待が、itomaとforiioを結びつけた

ー簡単にforiio match利用のきっかけをお聞き出来ればと思います。もともとはSNS経由でしたよね。

itoma 菅野さん(以下、菅野):クラウドファンディングをテスト的にやったのですが、その時に初期会員向けのLP(ランディングページ)を土壇場で2週間で作らないといけない!という事がありまして。それは私がなんとか作ったものの「やはりきちんとプロが作ったページが必要ではないか?」と感じ、クリエイターもしくは開発ベンダーを探すことになったのがきっかけです。色々な会社さんにお聞きしたものの、結構な金額になってしまって困っていました。
私たちは「1企業の中にあるスタートアップ」みたいなもので、時間もお金も無い中ではありましたが、どう素敵なクリエイターさんとマッチングするかを非常に重要視していたので諦めずに色々と探している中で、その時たまたまforiioオフィシャルや山田さんのツイートを見かけたのがきっかけで興味を持ち、実際に話を聞いてご依頼したという流れです。

ー見積もりをとる段階で、苦労はありましたか?

菅野:そうですね。その時は私が一人でベンダーさんと会って話してという感じだったのですが、どこのベンダーさんに頼んでも結構な額がついてしまうという状況がありました。それが本質的にクリエイティブの料金なのか、なんの料金なのか、内訳を見ても正直分からなくて。
「これはもう、素敵なクリエイターさんを探してダイレクトにお願いしたほうがいいのでは?」と思っていた所だったので、ちょうどそういったサービスを展開されているforiioさんを見つけられたのはドンピシャのタイミングでしたね!

ー植木さんは以前よりforiioを活用頂いていましたが、登録の経緯を簡単に教えて頂ければ。

植木さん(以下、植木):UIデザインを学ぶために様々なサービスを見ていた時期があって、適当なサービスよりも「自分がターゲットになっているサービス」の方が学びがありそうだなと思い、foriioに登録してみたんです。
僕はフリーランスなんですが、以前は友達や前の職場の方から案件を頂く事が多く、営業をしていなかったんです。ただどうしても案件が偏りがちになってきていて、新しい方からもお仕事を頂きたいと思っていたので、メディアの露出度をあげることなども考えてforiioに登録しました。

「itoma」の“尖り”を伝えるには、絶対にクリエイティブの力が必要だった

ー新規事業ということで、クリエイティブにどういった役割を期待されていましたか?

菅野:itoma自体、既存の旅行系サービスとは全く違うビジネスモデルの変わったサービスです。なのですが、結構大きなベンダーさんにお会いすると、ある程度決まったフレームで作られた、他のサービスと同じようなデザインやUIを提示されることが多いなと思っていました。イメージ図なども頂いたりしたんですけど、やっぱりどこかでみた事のあるサービスのようなものが出てくるような感じで。
私たちとして重要視していたのは、他のサービスと違った「尖ったUI」。植木さんにお願いして本当に良かったなと思っています。そういうのって、やはり「個で動いているクリエイターだからこそ出せる“尖り”」だと思っているので、そういう意味でもforiioでやらせて頂いた事はとても良かったと思っています。

ーサービスの設計自体に“尖り”があり、それをクリエイティブでも伝えていけるのではないか?というブランディングの観点ですね。渡辺さんはどうでしたか?

itoma 渡辺さん(以下、渡辺):まったく同じです。私は元々他の旅行系サービスにいて、「なんで旅行サービスってこんなに違いがないんだろう」と思っていました。なので、新しくやれるチャンス、しかも新規事業としての取り組みという事であれば、独自性、ユニーク性というところは絶対出さないといけない!と思い、色々な方を探していました。
ユニークであること、尖っていること、そして自分を持っているということが今回お願いするクリエイターさんの必須のポイントだと感じていたので、植木さんはすこが凄くマッチしているなと最初に感じましたね。

ーitomaへの想いやビジョンは当初からかなり強いものを感じ、我々もそのまま植木さんにお伝えしていました。「サービスにかける強い想い」を共有して頂けるクライアントさんとの出会いは、クリエイターとしても嬉しいですよね。

植木:サービスとして「儲けよう!」という主旨ではなく、持て余した空間を有効活用することで労働も生まれ、雇用にも繋がりそうだなあと感じています。1つのサービスを作るだけで終わらず、その先の旅館さんなどのクライアントと宿泊者というカスタマーという三角関係が上手く回るといいなと。そういった所に、プロジェクトとして非常に意義がありそうだったので興味を持ちました。

ーforiioに期待して頂いていた所はどんな所だったのか、改めてお聞き出来ればと思います。

菅野:私としてはクリエイティブの制作については知見のない部分が多かったので、foriioさんに入って頂いて植木さんとの間を取り持ち、コミュニケーションを円滑に回して頂く事を求めていました。そこを山田さんもスタッフさんもうまく回して頂いて、すごく助かりました…!他の事で手一杯な状況だったので…(笑)

ー制作にあたって何を考え、何を決めないといけないのか、フローや予算感などの経験・情報って、実は同じ会社内でも、意識しないと共有するタイミングが無いのが実情ですよね。

渡辺:やはりディレクションからイニシアチブをとってやって頂ける点がかなり有難かったです。他の会社さんだと、言われた事を言われたとおりにやりますというようなところも多かったんですが、そこを先回りして植木さんの方から「この時までにこれやらないとダメですよ」など、リマインドも含めて段取ってくださるのが非常にありがたかったですね。

植木:植木:僕が手綱を握った方がいいのかな?みたいな。若干様子見だったんですけどね(笑)。
他のお客さんとはちょっと違うやり方というか、内部に入り込むようなやり方の方がいいのかなと考えました。あとは少数精鋭のチームのようでしたのでデザインに限らずやれることは、はみ出て作業した方がいいように感じました。なので、なるべくお手伝いしていこう!と(笑)。
例えばどうしてもスケジュールが後ろに倒せないとなるとエンジニアさんにも負荷を掛けてしまうので、なるべくコミュニケーションが循環するように意識しました。

■依頼主毎に異なる“最適”なコミュニケーション

ー実際の制作の流れはどうでしたか??

植木:リモートでのやりとりにスピード感があってよかったです!一瞬方向性がブレて、これは顔を合わせて認識を擦り合わせようという時も、すぐに対応して頂けたので助かりました。
逆に、僕の入り込み方ってどうでしたか…?(笑 ※スタッフへの逆質問)

(スタッフ談)
ー私たちforiioもスタートアップなので、itomaチームが日々どういう感じで動いているかわかりますが、本当にやることが山積みなんですよね(笑)そういう時に、ある程度の範囲をまるっと引き取って進め、ぽんぽんとスピーディに確認して進めてくれるのが最も助かるんです。
さらに、itomaさんも確認のレスポンスが非常に速い。結構「社内確認で1週間」のような事は起こりがちなんですが、それが無かったので非常にスムーズでしたね。社内でもしっかりプロジェクトのオーナーシップを与えられ、それをちゃんと行使されているのが今回非常に心強かったです。やはり制作が止まってしまうと出来たはずの事も出来なくなってしまうので、ぽんぽんとキャッチボールが出来たのは双方の努力があっての事だと思います。

ーでは、出来上がった事前登録サイトとロゴはどうでしたか?

菅野:凄く綺麗に仕上げて頂いたなと思っていて。完成したものをチームで最終確認した時も「めっちゃキレイ!」という反応で、想像以上だったんです。他の時はだいたい似たり寄ったりだから「まあこれでいいんじゃない?」みたいな反応なんですが、今回に関しては執行役員に見せた時も「めちゃくちゃ綺麗じゃないか!」と大きな反応を貰いました。
ちゃんと考えて、ちゃんとした方にお願いすれば、こうしたものが出来上がるんだというファクトを自分たちの部署でも作れたんじゃないかなと思っています。

ー植木さんはどうでしたか?

植木:サービス系のサイトはデザイン経験もあるので、大きくずれる事はなく、僕の知見を使ってエンジニアさんとコミュニケーションとって、なるべく負荷の無いサイトを作れたのかなと思っています。
ただ1点だけ、サービスってロゴとLPを作って終わりではなくて、リアルなイベントに出展したりとか、インスタグラムを運用したりとか、デザインの枠ってもっと広いんですよね。クラファンでも画像を作られていましたが、ブランディングを一貫して作りたいのに、他とのクオリティの差が出てしまう。
なので僕はもっとitomaさんが長く使いやすいガイドラインを作ってあげたり、例題で「こういう時にはこう使ってください」といった事まで提案できたら良かったなと考えています。
やっぱり「作って終わり」ではなく、サービスが生き物として動いていくために活用できるようなお手伝いの仕方を、もっとしていきたいなと思うんです。色々な展開物が今後発生するので、そこを見越した取り組み方ができると、双方にとって良いはず。
少数精鋭で0⇒1ならではのスピード感が担保されつつ、大きな企業ならではの資金力であったり知見のある人が集まっているような環境があって、ベンチャーと大きい企業のいいとこどりの最強チームだなと感じたので、そういうチームに参画するのに、もうちょっと出来る事があるのではないかという事はもっともっと考えていきたいですね。

※完成した「itoma」ロゴデザインと事前予約サイト

■クリエイティブの力を、事業の推進力に

ーこのクリエイティブ制作を行ったことにより、どんな広がりがありましたか?

渡辺:植木さんのLPは、私の経営者仲間やスタートアップ仲間に注目頂いていて、「ジーンとくるね」など、定性的な熱を感じてくださっている方が沢山いらっしゃったのが嬉しかったです。
itomaというサービス自体は一応メインストリームで「旅行予約」サービスとして1本走らせるんですが、「itoma×イベント」であったり、「itoma×飲食」であったり、地方自治体さんとコラボしてサイドストーリーを走らせることになりそうなんです。
イベントのLPなんかが今後必要になった時、また是非植木さんともご一緒したいなと思っていて、その第一歩だという事を見せられたのがとても良かったです。

ーローンチに向けて各宿泊施設さんの登録を進めているかと思いますが、そうした営業時の活用という点ではどうですか?

菅野:植木さんが作ってくれた事前登録のLPが、「今までにない旅行サービスだ」というイメージづけになっているようで、現在かなり多くの施設さんからのオーガニックで問い合わせが来ている状況なんです!黒川温泉さんが全施設参加とか、とある温泉エリア全部が参加、とかが色々と決まってきています。

植木:凄い!

渡辺:植木さんのLPをみた旅館のコンサルの方がご自身のブログで「こんなサービスが出来ました。キレイなLPですね」と紹介してくれて、それを黒川温泉の理事長さんが見てくれて…という。旅館組合の方が30人くらい集めてくれて、その場で営業担当がitomaの説明をしたら、皆さん「入る!」となってとんとん拍子で話が決まったという。伝わるんだなと思いましたね。

植木:嬉しいですね!

渡辺:本当にLPを見て頂いて「面白そうなサービスをやるんだね!」という事、そして「世の中にとって良い事をするんだね!」という事がばちっと伝わるんで、自治体さんなどの反応が凄くよくて、話していてもスムーズなんですよね。

菅野:この植木さんとの取り組みがあったので、もう社内も「クリエイターさんにダイレクトにお願いするのがいいのでは?」という風向きになっています(笑)。

ー社内でも、クリエイティブについての見え方がちょっと変わった可能性がありそうですね。

菅野:依頼主とクリエイターとの関係性という話にも繋がるんですが、スタートアップや新規事業って環境が凄まじく変化するんですよね。決まったはずの事が、次の日にはまた違う事になっているなんてしょっちゅう。
それが日常茶飯事におきる中で、やっぱりクリエイターの方にもチームの中にいるぐらいのコミット感を持って頂けるととても嬉しいです。
今回はLPという一つの取り組みでしたが、それぐらいのスピード感を持ってやれたと思っています。

植木:菅野さんと全く同じ事を考えていました。やはり、お金が足かせになってしまうんです。「この予算しか払っていないから、これ以上やらせるのは酷だな」みたいな事や、逆もしかり、どうしても発生してしまう。たとえばお金以外の報酬、「この人はこういう事を担当したからもっと名前を大々的に出そう」とか「サービスに無料登録できる」とかのオプション的な報酬だったり、業務委託のような、定額だけどある程度コミットできる仕組み作りをしてみたり、今後クリエイターと依頼主の関係性をもっともっと考えていく必要があるんじゃないかなと思いますね。
とはいえ、フリーランスの人は自由に活動できる事をメリットとして選択しているので、ただ単に「コミットしまくってくれよ!」となるのは厳しいので、難しい所ではありますね。
フリーランスとしてのメリットも持ちつつ、プロジェクトとしてどこまでコミットするのか、その歩み寄り方やバランスを含んだ契約形態が必要になっていくと思います。

渡辺:そこは私も思っています。ビジネス上どうしても「成果物」という形になってしまうんですけど、成果物を重視しすぎると、成果物をなんとかするための帳尻合わせのテクニックが横行してしまう。
そんな事よりも、もっと自分を出して本音で語ってくれた方が嬉しいし、デザインの事を我々も理解できるようになると思うんですよね。説得用のデータ集めをされるぐらいなら、本音をぶつけてもらった方がといいと思っています。

ー有難うございます。では最後に、これからの時代に、クリエイターと依頼主がお互いにもっとも求める事についてお聞き出来ればと思います。

植木:お互いどう巻き込んでいけるか、という所だと思います。難しいのはクライアントさんが「(予算に対して)色々お願いしすぎかな…?」と思う事があるという事。クリエイター側ももっと汲み取ってあげないといけない部分もあって、クリエイター側から出来る事をどんどん提案していくと良いのかなと思っています。

菅野:間違いなく受発注の関係みたいのは無くなっていくのかなと思っています。そして、foriioさんのようなサービスが出来た事により、個のクリエイターのポートフォリオが可視化されて沢山の人が見つけやすく、頼みやすくなってクリエイターさんの活用範囲が広がる分、今まで以上に求められる要素が増えたと思います。チームへのコミット、言葉選びのセンス、写真選びのセンスなど、主軸となるスキル以外にも様々なニーズが見えてきましたよね。

ーforiioでは、実績やスキルを可視化して、お仕事の際に生じる齟齬が出来る限り少なくなるように、機能追加をしていきたいと思っています。お互い最初に「これとこれが出来る方なんだ」という事が見えていると、だいぶ心理的な負荷も減ると思うんです。

植木:期待値の調整ですよね。例えば、制作ノートというforiioの機能。あれがしっかりと書いてあれば「この人は言語力があるから、プロジェクトにアサインしても説得力があるだろうな」というような事も伝わって、期待値のブレが少ないと思います。

渡辺:私は人対人の関係のような、当たり前のピュアなコミュニケーション、当たり前のフラットな関係、当たり前のリスペクトとか、小学校の頃に教わった「当たり前の関係」がいつの間にかビジネスでは当たり前ではなくなってしまっていた所があると思っています。それを「一回当たり前に戻そうよ」みたいな所がforiioさんや最近どんどん出てきている新しいサービスにはあると思っていて、そういうものが今後どんどん伸びていけばいいなと思っています。

Interview & Text:Shiho Nagashima
Photo:Ao Sorano

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◇foriio match β版

foriioでは、あらゆる企業やプロジェクトとクリエイターとのマッチングサービス「foriio match」のβ版を提供しています。
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クリエイターの力を借りたいけど、どう頼んだら良いかわからない。
ビジョンを表現するクリエイティブを共創するために、どうクリエイターとコミュニケーションをとるべきなのか?

そういったお悩みや不明点にも寄り添いサポートさせて頂きますので、まずは一度foriio matchチームまでお気軽にお問い合わせ頂ければと思います。

foriio match お問い合わせ先:sales@foriio.com

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