こんにちは、foriioの長島です。
今回は、10月1日に様々な企業が「内定式」を迎えたタイミングで一度考えたい、企業の「採用」とクリエイティブとのこれからについてお話したいと思います。
■大きな変化を迎える新卒採用市場
今週から10月という事で、世の中では「内定式」を迎えた企業の皆さん、そして来年度入社の皆さんも多いのではないでしょうか?
本格的な勤務まではまだあと半年あるとはいえ、内定式を経て、その企業で働くイメージがより鮮明になる学生さんも多いのではないかと思います。
少子化が大きな問題となる中、新卒採用市場にも様々な変化が訪れています。
これまでのような年に一度の春採用ではなく、例えばメルカリさんやユニクロさんのような「通年採用」が2022年春入社から拡大されることが経団連と大学との間で合意されたり、学生たちが就職先を決める決め手が「賃金」ではなく「自らの成長を期待できる」がもっとも高い数値をあげるようになってくるなど(株式会社リクルートキャリア発表「就職プロセス調査」より)、人事や広報の皆さんは世の中の変化に合わせてその採用施策も変化させているのではないでしょうか?
実はforiioにもインターンとして働いている大学生がおり、このnoteのforiio resourcesなどの執筆をしてくれています。
彼がforiioを知り、foriioでインターンとして働きたいと思ったのは、代表の山田が書いたこちらのnoteを読んだことがきっかけだったそうです。
クリエイティブ業界に恩返しがしたい 〜foriio β版リリースに寄せて〜
これは何も彼やインターンという仕組みに限った事ではなく、一般の新卒採用でも、中途採用でも、こうした「ここで働いてみたい」という想いを喚起するコンテンツの力が昨今非常に重要になってきています。
■SNSがもたらした、企業と採用候補者との関係の変化
SNSの登場以降、プロモーションやPRの手法は大きく変化しました。
それまで、届ける対象は「マス」という大きな塊のような存在としてとらえられ、企業→「マス」という一方向のコミュニケーションとして成立していましたが、SNSが私たちひとりひとりと企業を同じスペース上に固有の存在として浮き上がらせ、双方向のやりとりが発生したことで、その企業を構成する「人」「ビジョン」「価値観」などのリアルな姿、固有の物語が人々の心をとらえるように変わって来ました。
これは何も商品に限ったことではなく、「この企業で働く」ということを対象者に選んでもらうという点で「採用」についても同じ流れが来ています。
自社のビジョンやミッションといったものから、日々のちょっとした業務の一面、社員がそれぞれ考えている事・感じた事を広く開示することは、「この企業で働く」という選択についての検討材料を与え、それを選択した場合の未来に対する解像度を上げてもらう事、それにより双方が幸せな雇用関係を築くための入り口となっています。
商品のプロモーション・PRは、「マス広告」の名残もあって宣伝・販促費が用意されていたり、その必要性がある程度認識されてきたかと思いますが、ではこうした採用にまつわる部分はどうでしょうか?
・去年と同じ社員紹介写真を使いまわしている
・「社員の一日」といった記事の内容にリアリティが薄い
・お仕事のリアルな様子が伝わる写真がない
などを見かけることもありますが、「伝える努力」を惜しんでしまってはとてももったいない!
少子化がもたらすのは、つまり労働力の絶対数の減少です。
そして通年採用への切り替えとはつまり、あるタイミングを待っていれば多数の応募が来てその中から候補者をチョイスできる時代が過ぎ去り、常に自社の魅力を伝え続け、来て欲しい候補者に多数の企業の中から自社を選んでもらわなければならない時代へと変わる節目だということなのです。
■クリエイターの技術が企業の魅力を炙り出す
そんな節目にある中、新卒採用に向けた準備は皆さん進んでいますでしょうか?
多くの企業さまが、社員の皆さんの素顔を通して自社の魅力を伝えようと計画中だと思いますが、そこはプロの力を借りる事をオススメします。
例えば「写真」。
スマホの機能が充実したことで、今や誰もが簡単に撮影する事が出来るようになりましたが、写真は技術の集合体です。
プロのフォトグラファーが持つ「被写体の内面を引き出す力」を借りて、社員が自らの業務に感じている魅力を写真の中にあぶり出すことで、たった一枚だろうと強い訴求力を閉じ込めることが出来ます。
社員の個別写真、集合写真、勤務風景など多面的にとらえることで、伝えられる情報量も豊かになっていきます。
また、第三者の目を通すことによって、より客観的な切り口が見つかることもプロにお願いするメリットの一つ。
自分たちが思っている「良いところ」と、世間が見ている「良いところ」は往々にしてずれるものです。
それを第三者であるフォトグラファーの目とカメラのレンズを通すことで、より候補者が知りたい「リアルで本質的な情報」に近づけていくことが出来るのではないでしょうか。
foriioでは、この「写真」というクリエイティブの力を借りるべく、資金調達を発表した6月のプレスリリースのタイミングで、メンバーの個別写真と集合写真を撮り下ろしました。
その時のお写真がこちら。

当初はどのメンバーも緊張の面持ちでしたが、撮影しながらのフォトグラファーさんとのやりとりの中で「見せ方」や「その人らしさ」「どうしたらチームの目指す雰囲気が伝わるのか」などを模索していき、最終的には自分たちさえも鼓舞されるような1枚が完成しました。
その後、様々な場所でこの時の写真を使っていますが、やはり多くの方に「foriio」を知って頂き、想いを理解して頂くという意味で大きな力を発揮していることを実感しています。
クリエイティブとは、そうした届けたい想いや熱量をコンテンツにぎゅっと凝縮してくれる力でもあります。
パッケージやポスターにその商品にかける想いが凝縮されているように、それぞれの社員が持つ会社と事業に対する想いをこうしたコンテンツに凝縮することは、熾烈化する採用市場において、自社に固有の魅力を伝える大きな助けになるはずです。
事業を生み出し、推し進める「人」や「ビジョン」の価値が高まっていくこれからの時代だからこそ、そこに宿る想いをクリエイターの力を借りて炙り出してみてはいかがでしょうか?
Text:Shiho Nagashima
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