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思ってたのと違う!そうなる前にやっておきたい、デザイナーへの依頼内容を整理する方法

思ってたのと違う!そうなる前にやっておきたい、デザイナーへの依頼内容を整理する方法
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お仕事も推し事も全力投球120%💙🔫foriioで働く28歳OLアイドル、推せるセールスこと、三村育子です。

2020年が始まって早くも1ヶ月。
今年こそホームページを作り替えたい、新たな事業を始めるからロゴが欲しい、心機一転して名刺を作ろう…などなど新しい年をキッカケにして新たなデザイン物を求めている人も多いのではないでしょうか。
あるいは、年度末だし予算を使い切っておきたいから何か発注しておくかーという方もいらっしゃるかもしれませんね!

今回はデザイナーとどうコミュニケーションを取れば、自分のイメージ通り、いやむしろ、期待を超えた120%のデザインを作ってもらえるのか?ということについて考えていきたいと思います。

■お任せしますの裏側

夕飯作るけどなに食べたい?と聞かれて何でもいいよ〜と答えると「なんでもいいが一番困るのよ!」と怒った/怒られた経験、ありませんか?
私の実家ではなんでもいいよ〜と答えると、母親が「じゃあ長靴のステーキが出ても食べるのね!?何でもいいって言ったね?!」と半分冗談、半分本気で言ってきます(笑)
確かに考えてみると、長靴のステーキが出てきたら困ります。
ここまで極端ではないにしても、例えば、お昼にカレーを食べて夕飯もまたカレーだった!となると、少し残念な気持ちになりますよね。

私たちはなんでもいいよ、あなたに任せるよと言っておきながら、実は自分でも気付かない要望を持っていることが分かります。デザインを発注する時もまったく同じです。

デザインのことはわからないしデザイナーさんにお任せしますよ、とつい言ってしまいがちですが、実際は自分でもまだ気付けていない要望があります。
その要望に気付けないまま発注、きっと美味しいハンバーグが出てくるだろうと待っていると、長靴のステーキが出てきてしまった…。
というのがタイトルにもあるような「思ってたデザインのイメージと違う!」という状況なのです。

ではどうすれば、自分でも気づいていない要望に気付き、適切な発注が出来るようになるのでしょうか?

■「長靴のステーキは食べたくない」と伝えよう

引き続き今日の夕飯を喩えにして話を進めます。
夕飯なにがいい?と聞かれて、すぐには具体的なメニューが思いつかない。
かといって、何でもいいよと答えると長靴のステーキ。
この状況、なんとかして切り抜けねばなりません。

食べたいものが思いつかないならまずは、食べたくないものを先に言っておきましょう。
食べたくないものといえば、ここではそう、長靴のステーキです。長靴のステーキだけは絶対に嫌だ!と宣言しておけば、ひとまずゲテモノを食べる心配はなさそうですね!
他に食べたくないものはないでしょうか?
例えば今日の昼食と同じメニューは避けておきたいところ。せっかくなら違うメニューを食べたいですよね。
さらに明日の夕食についても確認しておきましょう。
もし明日、美味しいステーキ屋さんで会食が入っていたとしたら?
2日連続肉料理はキツいので出来れば肉料理は避けて欲しいと伝えるべきです。

と、こんな風に「これがやりたい!」がない場合でも「これは違う、避けて欲しい」というものは案外簡単に見つかります。
例えば以下のような内容が「長靴のステーキは食べたくない!」と伝えることと同等です。
・ライバル会社のイメージカラーが青だから、なるべく青は避けて欲しい
・男性をメインターゲットにしてるから可愛らしい感じはちょっと違うかも
・今までのイメージ払拭したいから過去のデザインと似たような感じにはして欲しくない
こんな風にやって欲しくないことを伝えるだけでも「思ってたのと違った!」となるリスクを減らすことが可能です。

避けて欲しいものを考えると自然と、方向性が見えてくることがあります。
今日の夕飯について考えたとき、明日のスケジュールから逆算して「2日連続肉料理はちょっとキツいな…」と思っていましたね。
肉料理がキツいのなら、どんな料理を食べたいでしょうか?

例えば魚料理ならメニューも被らないし良さそうですね。
あるいは、同じ肉料理でもササミを使ったものならあっさりしていますから、翌日がステーキでも問題ないかもしれません。
もしくはいっそ、肉も魚も使わない、湯豆腐なんかにして胃腸を休めるのもアリかも!

デザインでも同様に、避けて欲しいものからイメージを膨らませていくことが可能です。例えばこんな感じ。
・ライバル会社のイメージカラーが青だから、なるべく青は避けて欲しい
 →対比として赤を使うか、同じ青でももっと薄い水色なら使ってもいいかも…?
・男性をメインターゲットにしてるから可愛らしい感じはちょっと違うかも
 →カッコいいの方がイメージに近い、いやいっそ高級感のある感じとか…?
・今までのイメージ払拭したいから過去のデザインと似たような感じにはして欲しくない
 →今までは元気いっぱいなデザインだったから落ち着いた感じにしたい、今までのデザインと同じ色味を使っていても別に構わないのかも?

全部がビシッと「こんな感じにして!」と決まっていない状態でも大丈夫です。
上記のように、避けて欲しい事柄+迷っている事柄の2つをセットにして伝えることができれば、ひとまずOKです。

料理の喩えに戻りますが、仮に夕飯なに食べたい?に対して下記のように答えたとしましょう。
「長靴のステーキだけは絶対嫌!
今日、昼ごはんにカレーを食べたからできればカレーも食べたくなくて…。
あと、そうだ、明日は会食でステーキを食べる予定なんだよね。
だから、例えば魚料理か、肉料理だとしてもササミとか、いっそ湯豆腐ぐらいあっさりしたものでも良いぐらいかな」

ここまで伝えれば、作る側は冷蔵庫の中身とにらめっこして調理に移ることができそうですよね!
豆腐があれば湯豆腐を作れるし、魚があれば魚料理を、ササミがあればササミで棒棒鶏なんかを作れます。
もしどの材料もなければスーパーに行って材料を買い揃えるか、あるいは「いま冷蔵庫に豚肉しかないんだけど、しゃぶしゃぶならあっさり食べられると思う。どう?」と提案を受けることになるでしょう。

デザイナーの場合は料理と違っていきなり制作に入ることばかりではありませんが、いただいた情報を元にラフ図を書いたり、近いイメージの提案したり、もっと要望を聞き出すためのヒアリングをしたり、と次の行動に非常に移りやすくなります。
デザイナーは当たり前ですがデザインに関するプロです。
ですから、上記のように避けて欲しいことや、迷っているけどこんなのはどうだろう?というアイデアを伝えれば、あなたの頭にある隠れた要望を引き出して形にしてくれるはずです。

■まとめ:デザイナーに頼む時に「お任せで」と言ってはいけない理由

さて、ここまでデザイナーとどんなコミュニケーションを取れば、長靴のステーキを食べなくて済むのかについて考えてきました。
ポイントは2つです。
❶避けて欲しい事柄とその理由を伝える
例:ライバル会社のイメージカラーが青だから、なるべく青は避けて欲しい
例:男性をメインターゲットにしてるから可愛らしい感じはちょっと違うかも
例:今までのイメージ払拭したいから過去のデザインと似たような感じにはして欲しくない
❷避けて欲しい事柄から派生してイメージを膨らませてみる
例:ライバル会社のイメージカラーが青だから、なるべく青は避けて欲しい
 →対比として赤を使うか、同じ青でももっと薄い水色なら使ってもいいかも…?
例:男性をメインターゲットにしてるから可愛らしい感じはちょっと違うかも
 →カッコいいの方がイメージに近い、いやいっそ高級感のある感じとか…?
例:今までのイメージ払拭したいから過去のデザインと似たような感じにはして欲しくない
 →今までは元気いっぱいなデザインだったから落ち着いた感じにしたい、今までのデザインと同じ色味を使っていても別に構わないのかも?

何から何まで決める必要はありません。というか、それができるならきっとデザイナーに依頼せずとも自分でデザインを作れてしまうと思います(笑)
やって欲しくないことや、なぜそれやって欲しくないのか理由を伝えたり、そこから膨らませたアイデアをお互いに少しずつすり合わせたりしていけばあとはデザイナーが形にしてくれます。

最後に、どうしてデザイナーに「お任せで」と言ってはいけないのか、その理由について書いておきます。
どうしてお任せで、と言ってはいけないのか。
それは、あなたにとっての長靴のステーキが、デザイナーにとっての長靴のステーキとは限らないからです。

蓼食う虫も好き好きと言いますが、デザインというのもまた好みが異なり、人それぞれ思うことが違います。
そのため、これが最適解だ!と思って出したものが、依頼主とっては長靴のステーキだった、ということが起こり得るのです。
たとえ、デザイナーなりに依頼主の会社や事業について調べてライバル企業がどんなデザインを使っているのか、事業のターゲットは誰なのか、業界ではなにがトレンドなのかを調べて確認したとしても、です。

これを防ぐために、最低限「私にとってはこんなデザインは長靴のステーキだ」と伝える必要があります。
避けて欲しいものとその理由という基準があれば、デザイナーの方からも「これはイメージに近い?」「こっちは、避けた方がいい?」と提案がしやすくなり、お互いコミュニケーションにかかる時間と労力がグッと減らすことが可能です。

せっかくお金を払って作ってもらうデザインが、ご馳走になるかはたまた食えたもんじゃないゲテモノになるか…。
そんな博打を打つことがないように、改めて発注前に「自分にとっての長靴のステーキ」が何か、整理しておくことをオススメします!

Text&Edit:Ikuko Mimura

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