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foriioランチ会vol.2 ~クリエイターチームの力を最大限に引き出すには~

foriioランチ会vol.2 ~クリエイターチームの力を最大限に引き出すには~
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こんにちは、foriioの長島です。
本日2本目の記事となるこちらでは、7月18日(木)に開催するはずだった第2回foriioランチ会でお話しようと思っていた内容についてまとめました!

第2回のテーマは「クリエイターのチーム力アップ術」前職で、現場未経験から突然ドラマ作品や恋愛バラエティ番組のプロデューサーを務めることになり、四苦八苦しながら取り組んできた私長島が、多くのクリエイターさんとチームで一つの作品(=プロジェクト)に取り組んでいく際に大切にしていた事の中から、特に重要だと感じた5つのことについてお話したいと思います。
コンテンツや広告などのプロデューサー職の方はもちろん、クリエイターチームのマネジメントなどをされている方などにも参考になれば幸いです。※私がこれまでに参加させて頂いた作品は、foriioにてご覧いただけます! https://www.foriio.com/shihonagashima0930

1.目的・ビジョン・コンセプトを共有し、クリエイターを巻き込もう

多種多様なスキルを持ったクリエイターが集まって一つのものを作り上げる場合、そのプロジェクトの根幹となるコンセプトやビジョン、ターゲットや展開メディアなどをしっかりと共有し共感してもらう事が、まずはチームとしての土台作りの第一歩!
たとえば、ドラマ製作の場合であれば… 

・なぜ、私達はこの作品を作るのか?
・私たちは、この作品で何を表現し伝えたいのか?
・なぜ今これをやるのか?
・誰にこの作品を届けたいのか?
・どんなメディアでこの作品が展開されるのか?
・どうやってこの作品を届けるのか?

このようなことに、作品を世に届けることの責任を負う立場であるプロデューサー陣が誰よりもまず真剣に向き合い、その姿勢を伝えて共創関係を構築することからはじまります。
この時何よりも大切なのは、自らがその作品・プロジェクトを心から「楽しみ!」と思えるかどうか。
事業として俯瞰的な視点は当然持ちながらも、如何に「会員No.1番」のファンになれるか。
それは、昨今の情報過多が極まり「本物」の感情や興味関心以外はあっけなく削り落とされていく競争市場において、より重要度が増していると感じます。

この作品・プロジェクトに自分がどれだけエキサイトしているのか、その熱量をまずはクリエイターさんにしっかり伝えてみましょう。
クリエイターさんにとって、自身の時間を費やすことになる作品・プロジェクトが何を世の中に投げかけるものなのか、どう世の中に打ち出されるものなのか、そこに情熱があるかは非常に気になる部分。
彼らは、自分が本当に面白いと思える作品・プロジェクトだと感じたものに対しては、それを形づくる一部になる事に想像以上に没頭する力をもっています。

2、良質なインプットの機会を提供しよう

例えばビジネスの施策立案においても、いきなり実行するわけではなくまずリサーチをしますよね。クリエイターとチームで取り組む場合も同様です。
ここは、プロデューサーやマネジメント側の力の発揮しどころの一つ。導きたいアウトプットを念頭において、そこに繋がるインプットの場をコーディネートします。

例えば、「KBOYS」というドラマ作品を製作した際はこんな事を行いました。
ドラマの内容は、K-POPアイドルを目指す男子高校生たちの青春物語なんですが、

・実際のK-POPアイドルの日本デビューショーケースに監督、ダンスコーチ、俳優陣をお連れしました。
ライブで観る彼らの魅力、どこが観客に受けているのか、メンバーの関係性はどうか、楽曲とダンスのアピールポイントはどこか、ファッションやメイクのポイントは?など、リアルな対象を間近で観察する事で、とにかく大量のインスピレーションを獲得しました。

・実際のK-POPファンをお呼びして座談会を実施し、そこに監督・脚本家をお連れしました。
ファンはどこを応援しているのか?、何が心をつかんでいるのか?、どういう存在なのか?などをかなり赤裸々に聞き出す事が出来、実際に存在したら応援したいと思えるキャラクター像・グループ像を作り上げる事が出来ました。

・出演俳優の中の1人に、実際のK-POPアーティストの韓国の事務所に弾丸取材に行ってもらいました。
その様子を番宣コンテンツにする事が目的でしたが、実際に自分たちが演じるキャラクターに近い境遇にある人が、どれほど真剣に取り組んでいるのか、その熱量を目のあたりにした彼らは、それ以降より一層意見交換が活発になり、ダンスレッスンへの身の入り方が見違えるほど向上するという効果がありました。

良質なインプットの機会を提供する事で、クリエイターさんはそこから想像以上に多くのインスピレーションを獲得してくれるものです。
効果的なインプットの機会をセッティングできるよう、常に考えていきましょう。

3、自発的に意見が生まれる環境づくり。

クリエイターに委ねてみようビジョンやコンセプトを共有して、インプットも完了して、さあここからはアウトプット!
この時、プロデューサーやマネジメント側だとついつい細かく意見を出したりアジャストしたりしたくなってしまう局面もあるかと思いますが、まずは一旦自由に発想してアイディアを出してもらうのが吉。

ビジョンやコンセプトを表現する手法を多様に持つのがクリエイター。それぞれが持つ経験やセンスから導きだされるアウトプットには、私たちが想像しうる以上のジャンプが潜んでいる可能性が多々あります。その芽を見つける事がとても重要!

ただし、最終的に予算や納期、スケジュールといった制約は重要な要素になってきますので、そうした与件となる部分をクリエイターさんとしっかりと共通認識を持っておく事も重要です。
むしろ、ある程度の制約があるからこそ生まれる工夫の中から、新しい表現や挑戦が生まれたりするもの。そうした制約の中でどういう表現が出来るかを考え実行する局面こそ、クリエイターさんの力の見せどころになるでしょう。

4、「何か違う」は禁物!

表現のアジャストこそ言語化・可視化して共有しようこうして様々なアイディアが出てきた所で、収束させていくフェーズに入ってきたら、アイディアや表現の取捨選択が必要になってきます。
この時ありがちなのが「何か違う気がする」というふわっとしたフィードバック。

デザイン制作の現場などでもたまに見られたりしますが、ここは感想を言う場ではなく、ビジョンの実現に向かって表現方法を磨いていく場。
なので、クリエイターさんがその表現方法を選択した理由や背景を聞いて咀嚼し、もしそれがはまらないと判断するのであればその理由もしっかりと言語化・可視化してディスカッションする事が必要です。
クリエイターさんも、与件に対してどう考えてその表現方法を選択したのか、そうした思考の過程や根拠をしっかりと伝えることを心がけましょう。
その上で、どこをどうアジャストしていけばより良いアウトプットに繋がるのかを一緒に考えていきましょう。

5、クリエイターの仕事内容をしっかり見て、リアクションをしよう

特に人数の多いプロジェクトになればなるほど、一人一人の担当領域が見えにくくなってしまいます。目立ちやすい領域も、目立ちづらい領域もありますが、どれかが一つ欠けたら作品もプロジェクトも成立しないはず。
出来上がったものは、チーム全員のスキルがあってこそ成立する結晶のようなものです。
全体としての出来あがりと、各要素がどう全体に寄与しているのか、マクロ視点とミクロ視点を行き来しながら、それぞれのクリエイターさんの手掛けたお仕事に対してフィードバックやリアクションをしていきましょう。

作品やプロジェクト、そしてチームに対して自分が貢献できているのかどうか、クリエイターさんは必ず気にしているはずですから、そこにしっかり目を配っていきましょう。
クリエイターさんも、そうした作品やプロジェクトが作られて終わりではなく、その先様々な人の手に、そして心に届いていくまでに、依頼側や自分以外の人がどういう積み重ねをしているのかに興味をもって頂けると、双方がお互いのお仕事にリスペクトしあえる良い関係が生まれるのではないかと思います。

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以上お読み頂きありがとうございました。
次回以降のforiioランチ会のテーマはこちら!

8月1日 (木)もくもく会 ※皆で集まり、それぞれのforiioをつくって見せあおう!
8月8日 (木)制作ノート会
8月15日(木)制作ノート会 ※ポートフォリオを充実させる秘訣、制作ノートを書こう!
8月22日(木)棚卸し会
8月29日(木)棚卸し会 ※制作ノートに記載したエピソードを元にスキルと実績の棚卸をしよう!

foriioアカウントは作ったけどまだ作品を投稿していない方。
一旦作品をあげてみたけど、ポートフォリオとしての見せ方を工夫してみたいという方。
これからforiioのアカウントを作ってみたいという方。
せっかくの機会ですので、皆で集まってそれぞれのforiioを作りこんでいきませんか?是非ご連絡をお待ちしております!
問い合わせ先:sales@foriio.com