自己紹介をお願いします。
グラフィックデザイナーのAKI(アキ)です。ロゴタイプやシンボルマーク、キャラクター、広告、販促、VIなどのグラフィックデザインに幅広く携わっています。

コンテストに参加したきっかけや理由を教えてください。
SHIBUYA109のSNSを通してコンテストのことを知りました。採用されたキャラクターはバーチャル空間での活用も想定されている点がとても新しい試みだと感じ、ぜひ参加したいと思いました。
今回ノミネートされた作品について、紹介をお願いします。
ノミネート作品は、マルいおミミとちょいとタレたおメメがキュートなキャラクター「Baby Pinky(ベイビーピンキー)」です。「109」をかたどったおしゃれなメガネをかけ、いつでも写真を撮って発信したり、思い出を残したりできるように、スマホショルダーでスマホを持ち歩いています。
SHIBUYA109のブランドコンセプトは、かわいらしいフォルムや感度の高い配色を大事にしていると感じました。なので、Baby Pinkyも全体的に丸みのある形でデザインしています。さらに、キャラクターにカラフルなグラデーションをあしらい、いろんな個性が交わって新しい才能が開花していく様子を表現しました。

制作の中でこだわったポイントは?
SHIBUYA109が積み上げてきた「若者の原点」というブランドイメージをいかに純度高くキャラクターに反映させるかにこだわり、丸っこくかわいらしいフォルムやベイビーピンクの配色を採用しました。
109型のメガネは、「9」の部分が”q”や”a”にも見立てています。これは、「自分らしさって何だろう?」という”q”(=”question”)を持ってやって来た人たちが、自分の理想”a”(=”answer”)に出会える場所、というSHIBUYA109の魅力を表現しました。また、スマホショルダーは、SHIBUYA109にちなんで垂直から10.9度傾けています。Baby Pinkyのすべての要素に、SHIBUYA109らしさを凝縮しました。
作品を作る中で苦労をしたことはありますか?
もっとも苦労したのは、メガネの部分です。よく見ると左右非対称になっているのですが、これが左右対称だと画一的な印象になってしまいます。いきものらしい活き活きとした感じと、細部までこだわったデザインを目指して、パターンを何個も作りミリ単位で調整するなど、試行錯誤しました。
ほかにも、まつ毛の角度や全体のバランスなどにも気を配って、丁寧にデザインしていきました。パーツすべてが、かわいく愛らしくありつつも、スタイリッシュでおしゃれに見えるように意識しながら制作しました。
ノミネートされた時の気持ちを教えてください。
ノミネート作品に選出してくださったことに感謝申しあげます。キャラクターをたくさんの方に見てもらい、意見をいただけたらうれしいです。若い個性や才能が交差するSHIBUYA109の未来を拓く案内人として、Baby Pinkyがお役に立ち、あいされる存在になることを願っています。
今回のコンテストは「みんなでそだてる」がテーマですが、AKIさんが考える「そだてる」のイメージは?
「そだてる」とは、「日本の情報発信基地から新しいものを生み出すこと」だと思います。このコンテストのように、ユーザーがゼロからモノ作りに関わり、意見を交わしながらひとつのコンテンツを作っていくことが、新しい未来に繋がると感じています。Baby Pinkyは、テーマ「みんなでそだてる」を軸に、何の動物かはわからないように形づくりました。多くの人のアイデアを取り入れて、変幻自在に、みんなで作り上げるキャラクターになったらうれしいです。
最後に、AKIさんの今後の展望をお聞かせください。
ロゴタイプやシンボルマーク、キャラクターなどを制作することが好きなので、その活動をもっと広げていきたいと考えています。さらに、SHIBUYA109でみなさんとキャラクターをそだてていくことで、新しい価値を創造できる機会に繋がることを願っています。渋谷駅を降りてスクランブル交差点を渡った先に、Baby Pinkyが出迎えてくれるような未来がきたら、楽しみですね。
「SHIBUYA109クリエイターコンテスト」コミュニティ
クリエイターやキャラクターを応援したいファン同士のコミュニティとして、「SHIBUYA109クリエイターコンテスト」のDiscordサーバーとLINEオープンチャットを開設しています。ご参加お待ちしております!