自己紹介をお願いします。
キャラクターデザイナーの、gimo(ギーモ)です。10か国を渡り歩いた経験から、海外で目にした色やデザインを活かした作品作りをしています。限界まで要素を削ぎ落としたアートが好きで、世界中から愛されるシンプルなキャラクターを生み出すことを目指しています。

コンテストに参加したきっかけや理由を教えてください。
コンテストのことはアーティスト仲間がSNSで紹介しているのを見て知りました。「みんなでそだてるデジタルペット」というテーマを見たときに、自分ならどんなペットが欲しいかな、と想像したらワクワクしたので参加させていただきました。
今回ノミネートされた作品について、紹介をお願いします。
ノミネート作品は、手のひらサイズのキャラクター「まめくま」です。森の奥でお昼寝していたらいつのまにか川に落ちてしまって、どんぶらこ〜どんぶらこ〜と気がついたら街に流れ着いていたという、ちょっとお間抜けなくまさんです。頭の上にものを乗せるのが大好きで、サクランボの他にもいろいろ乗せて楽しんでいます。飼い主について回ってなんでも真似をしたがる、好奇心旺盛な性格です。
SHIBUYA109へ訪れる人たちがそだてたくなるようなキャラクターを考えたときに、頭に浮かんだのは「ゆるくてかわいい、無垢でシンプルな、おしゃれさを感じさせるキャラクター」でした。モチーフとして何種類か動物を描く中で、一番ころんとしたかわいいフォルムでしっくりきたのがくまでした。

制作の中でこだわったポイントは?
「ペットにしたい」「そだててみたい」と思ってもらえるよう、子供のような幼さがある小さくてころんとしたフォルムにしました。配色もレトロな色合いや、はっきりとした色合いなど、バリエーションを用意することで、好みに合わせてまめくまを選べるようにしています。
また、キャラクターを覚えてもらいやすいよう頭の上に大きなサクランボを乗せて特徴付けをしました。見た人に「自分もこんなものを乗せてあげたいな」とアイデアを膨らませてもらえたらうれしいです。
作品を作る中で苦労をしたことはありますか?
余白をつくることで自然とそだてたくなるように、できるだけシンプルなキャラクターにしました。ただ、腕の内側の線が数ミリずれるだけで太く逞しい印象になってしまったり、細くなってしまったりして、シンプルだからこそバランスを取ることがとても難しく感じました。
塗りや余白の面積が少し違うだけで印象が変わってしまうため、何十パターンも作って見比べて、という作業を繰り返しました。ベストなバランスを見出すために、提出期間ギリギリまで調整していました。
ノミネートされた時の気持ちを教えてください。
朝、寝ぼけながらメールをチェックしたらノミネートの連絡がきていたので、一瞬で目が覚めました。そのあと家を出て駅に向かっている最中に、じんわりとうれしさが膨らんできたのを覚えています。
今回のコンテストは「みんなでそだてる」がテーマですが、gimoさんが考える「そだてる」のイメージは?
「そだてる」とは、「愛情をそそいで成長を手伝い見守ること」だと思っています。元気にそだってくれるだけでもうれしいですし、自分好みなところを見つけられたらさらにうれしいですよね。みなさんがそだてるペットとしてまめくまを選んでいただいた際は、ペットとして、家族として、自分の分身として、一緒に楽しい生活を送ってもらえたらうれしいです。
最後に、gimoさんの今後の展望をお聞かせください。
ペンネームでも使用しているgimoという名前は、僕がプロデュースしているキャラクターの名前でもあるんです。森の奥にあるといわれる小さな街 ”TONARI TOWN” に住んでいる、3つ目の住人gimoをたくさんの人に知ってもらうための活動として、個展の開催やデザインフェスタへの参加、企業さまとのコラボを計画しているところです。
「SHIBUYA109クリエイターコンテスト」コミュニティ
クリエイターやキャラクターを応援したいファン同士のコミュニティとして、「SHIBUYA109クリエイターコンテスト」のDiscordサーバーとLINEオープンチャットを開設しています。ご参加お待ちしております!