自己紹介をお願いします。
フリーランスのイラストレーターとして活動している、よしだきよたかです。ゲームやテレビ番組で使用するイラスト、グッズの制作など、幅広く手がけています。

コンテストに参加したきっかけや理由を教えてください。
マスコットキャラクターの制作に関わってみたいと思って情報を集めていたところ、このコンテストのことを知りました。もともとキャラクターを考えるのが好きなので、楽しい気持ちであれこれアイデアを膨らませて応募しました。
今回ノミネートされた作品について、紹介をお願いします。
ノミネート作品は、渋谷を拠点にしているやんちゃなウサギ「ショウ」です。ものを隠すとかつまみ食いをするとか、ちょっとしたいたずらをしては大人たちを困らせる一方で、意外と情に厚く優しい一面もあるキャラクターです。
ショウは、ペットというよりは野生というか、「自立した生き物」を地域の人たちでかわいがるようなイメージで制作しました。若い世代の人から見れば友達のように親しみがわき、少し上の世代の人から見ればちょっと生意気だけど昔の自分を見ているようで憎めない。いたずらしたときには叱られつつ、みんなにかわいがられ、愛される存在です。

制作の中でこだわったポイントは?
ウサギにした理由は、いろんなところを走り回って飛び跳ねて、世界に羽ばたいてほしいから。「渋谷=若者の街」というイメージから着想を得て、パーカーやスニーカーなど、若者っぽいコーディネートにしました。パーカーはSHIBUYA109のロゴを意識してピンク色に。フードも耳つきで、うさぎ耳でもしっかりかぶれる実用的なデザインにしてみました。
ニット帽は差し色で水色を採用しました。左耳を破いて、ちょっとワルな感じを出すためにピアスをつけています。口もちょっと憎めない感じを出すために片側に寄せて、「ニヒッ」と笑わせてみました。
作品を作る中で苦労をしたことはありますか?
ショウは男の子にも女の子にも見えるキャラクターにしたいと思っていたので、中性的に見せるための調整には時間がかかりました。「やんちゃなウサギ」というコンセプト自体は固まっていたため、ズボンを履かせてみたり、パーカーの丈や靴下の長さなど細かいところを微調整したりして試行錯誤しました。
最初はニット帽自体がなくて、寂しいなと思ってかぶせてみたら、今度は落ち着きすぎてしまって……。思い切って左耳を破ったことで、今の状態になったんです。ほっぺの赤い部分も、円にしてみたり楕円形にしてみたりと数パターン作って見比べて、最終的に今の逆三角形のような形に落ち着きました。
ノミネートされた時の気持ちを教えてください。
驚いたとともに、ただただうれしかったですね。実はノミネート作品以外にも6作品ほど応募していたのですが、中でもいちばん渋谷にぴったりだと思っていたショウが選ばれてとても誇らしく思います。多くの方に見ていただけるチャンスを得たことに、喜びと感謝の気持ちでいっぱいです。
今回のコンテストは「みんなでそだてる」がテーマですが、よしださんが考える「そだてる」のイメージは?
「そだてる」とは、「成長に寄り添って助けること」だと思います。成長は、小さな喜びの連続でもありますよね。嫌いな食べ物が食べられるようになったとか、苦手だった算数の問題が解けるようになったとか。そんな小さな積み重ねを「できたね!」と一緒に喜んで、「じゃあ次は何をしようか」と一緒に考えることが、「そだてる」だと思っています。やんちゃなショウも、「今あいつ何してるかな」といろんな意味で気になって、常にみんなの頭の片隅にいるような、愛される存在になってくれたらうれしいです。
最後に、よしださんの今後の展望をお聞かせください。
今後は、マスコットキャラクターの制作に力を入れていきたいと考えています。以前から子ども向けのコンテンツにも関わってみたいという想いがあり、幅広い年代に愛されるような、シンプルでわかりやすいキャラクターを生み出していけたらと思っています。
「SHIBUYA109クリエイターコンテスト」コミュニティ
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